Believe*Future
警察が来て、孔雀の総長はパトカーに乗せられ連れてかれた。
隼「……。」
茅「……。」
「……。」
そして、沈黙が続いた。
聞こえるのは、波の音だけ。
この沈黙を破ったのは悠良だった。
悠「俺たちはちゃんと自分の気持ち伝えたから。
隼人も茅陽も言わないと後悔するよ。
もう、してるだろうけど。」
茅「お前なぁ、なんでいつも直球なんだよ。
だから、いつまでも彼女が出来ないんだよ。」
悠「それ、関係なくない?」
茅「……って言い合いしたいんじゃなくて…
結愛、ごめん。疑って。
仲間なのに信じてやれなくて。
俺、自分を過信しすぎてた。
謝って許されると思ってないけど」
「待って。本当にもういいの。
もう、信じてくれるんでしょ?
それに、私みんなの声で助かったから。
確かに怖くて辛くて逃げたけど、来てくれたから。」
茅「結愛…。ありがとう。」
隼「俺も謝らせて。
副総長として間違ってた。
ごめん。空輝だったら信じてたと思う。
もっとちゃんと調べるべきだった。
本当にごめん。」
「……フフ。」
私はついつい笑ってしまった。
悠「結愛?」
「みんな謝りすぎ。
私がいいって言ってるからいいの。
それに私もごめんなさい。空輝のこと。
私のせいで傷つけてしまって。」
隼「結愛は悪くない。
だから、結愛も謝らなくていい。」
茅「って俺たち謝りすぎだろ笑」
そう言って私たちは笑いあった。