Believe*Future
side流輝
葵依さんを下まで送って、葵依さんは帰って行った。
俺は葵依さんの後ろ姿を目で追っていた。
前からずっと思っていた、別人だって分かっていてもどこか結愛ちゃんに似ていて
さっきだって、葵依さんが微笑んだ瞬間結愛ちゃんだと思ってしまった。
少し驚きを隠せなかった。
葵依さんの姿が見えなくなるまで俺はずっと見ていた。
楓「流輝、どうかした?」
透「……。」
流「なぁ、俺だけかな?
葵依さんが結愛ちゃんに見えたのって。」
透「俺も見えた。」
楓「そうでしたっけ?
確かに雰囲気は似てるって思ったけど」
流「分かってるんだけど、行動っていうか動きが似てる気がするんだ。」
楓「言われてみれば、そうかもしれない。」
流「こんなにも結愛ちゃんに会いたくなってるんだって思うよ。
だから、早く見つけなきゃな。」
透、楓「あぁ(うん!)。」
side流輝end