光を求めて



扉のすぐ前に馬車があった。



「~~~」



乗れってことかな?



恐る恐る馬車に乗ると出発した。




久しぶりに外の空気に触れ涙がでそうになった。




どこに連れて行かれるんだろう・・・・?



できることなら逃げたい。




だけど知らない世界。



知らない場所。


下手に逃げてまた捕まってしまったことを考えると怖くてできなかった。



まあ、鎖で繋がれてる時点で無理だけど。



手枷、足枷もつけられてることだし。




がたがたと揺られる。




景色が町中から変わり森になった。




砂利道に入ったのかな。



さっきより揺れ方が多くなった。




下を向いてじっとしていたら、




ガタンッ!



「!?」



馬車がこれまで以上に大きく揺れて倒れた。




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