光を求めて
目を覚ますと見たことのない景色だった。
バッと起き上がると近くにいた人と目が合った。
「ここは・・・」
口に出して思った。
そうだ、日本語通じないんだ。
あたふたしていると、その人は近づいてきた。
身構えると何かを差し出してきた。
なんだろうと思って見てみると
「スープ?」
温かそうなスープだった。
「飲んでもいいの・・・?」
通じたのか分からないけど頷いた。
スプーンを受け取り飲んだ。
すごく美味しかった。
私はその日からここに住むことになった。
ここに住んでいるのは女性の人と男性の人の2人だけだった。
夫婦なのかもしれない。