光を求めて
毎日のようにご飯をくれた。
美味しくて嬉しくて幸せだった。
言葉は通じないけどそれでも良かった。
あの辛い日々がウソだったかのように。
名前はわからない。
だけど素直に嬉しかった。
今日も何事もなく終わる、そう思ってた。
だけど違った。
寝ていると何やら外が騒がしいことに気付いた。
起きて外を伺ってみると
「っ!?」
言葉を失った。
なんで、なんであの人がここに・・・・?
そう、外にいたのは私と一緒に馬車に乗った人だった。
どうして?
なにやら手渡していた。
お金・・・・?
紙幣のようなものが見えた。