光を求めて



そんな私を見つめ屈むと



「俺と一緒に来い」




そう言ってくれた。




すぐに返事をしたかった。




だけど、また裏切られたら・・・・?



そう思うと返事ができなかった。



「・・・どうしてほしい?」



質問を変えてきた。



「え?」



「お前は俺にどうしてほしい?」



どうしてほしいって・・・。



答えなんて1つしかない。



だけど、それが言えない。




「あ、俺実はさ耳が聞こえないんだよね」




「・・・・」




「だからお前の声なんて聞こえない」




「・・・・けて・・」




「あーあ、耳が聞こえたらな~」




「助けて!!!!!」




「・・・」



思いっきり叫んだ。




涙は止まらない。



< 26 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop