光を求めて



「千鶴か。
俺は卓から聞いたと思うが泉陽雅だ。

千鶴に大事な話がある。
聞く覚悟はあるか?」




話というのは1つしかないだろう。



だけど私は1つ確認しなくてはいけないことがある。




「その前に1つだけ確認したいことがあります」




震える唇を必死に動かす。




「なんだ?」



泉さんと上川さんは私の言葉を待つ。



「ふぅー・・・・」




落ち着いて。




「こんなにも親切にして頂いてこんなことを聞くのは失礼だと思いますが聞いてください。
私は泉さんと上川さんを信じてもいいんですか?
お二人は私を裏切ったりしませんか?
その優しさと笑顔は本物ですか?

怖いんです。怖くて怖くて震えが止まらないんです。
信じたい、頼りたい、だけど恐怖心が勝ってしまうんです・・・」




泣いてしまった。



泣いたって困らせちゃうだけなのに。



顔が見れなくて下を向く。



私どこまで最低な奴なんだろう・・・。



唇をギュッと噛み締めた。



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