光を求めて



「警察と手を組んでいる組があるとどこかで情報を手に入れたんだろう。
きっと裏のルートでな。
そこまでの危険を犯してでも千鶴を探してほしかったんだろう。

家に来た時は驚いた。
泣きながら俺に事情を話してきてな。
俺は正直もう生きてるかもわからないって伝えたんだが千鶴の親は「どんな姿になっていても私たちの大切な娘なんです」って。
それ聞いてここに来たんだ。

情報を集めてるときに千鶴に会ったって感じだ。
驚いたけど生きてて良かったと思ってる」




「お母さん・・・。お父さん・・・」




「大事にされてるんだから拒む奴なんていないよ」





「はいっ・・・」



その言葉で十分だった。




「ま、帰れることも決まったし違う話ししねぇ?」



「違う話し・・・?

でも、大事な話があるって・・・?」



「あ~。気にするな、やっぱなんでもねぇ。

せっかく会えたんだし他の話しもしようぜ」




「わかりました。

そうですね」




「千鶴、何歳だ?」




「17歳です」



「俺の1つ下か。」



「え、そうなんですか!?」



「なんだよ、そんな驚くことか?」



私の反応が面白かったのかクスクス笑っている。


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