光を求めて
「もっと上の人だと思ってました・・・」
「あぁ。まぁ若頭とか聞いたらそう思うのが普通か」
もう1度泉さんを見る。
大人っぽい・・・・。
「あ、ちなみに卓は25歳な」
「え!?」
「驚き方面白いな」
「23歳ぐらいかと・・・」
「卓は若く見られるからな~」
なんだろう、この感じ。
さっきまでの恐怖心はまるでなくて、楽しい。
居心地が良かった。
あの場所が嘘かのように幸せだった。
「なぁ、千「大変です!!」」
泉さんが何か言いかけたとき勢いよく扉が開いて、上川さんが戻ってきた。
なにやら焦っていた。
「どうした?」
ただごとじゃないと感じた泉さんの表情も険しいものに変わった。