光を求めて



「ん?ここはなんて書いてあるんですか?」



私が指をさすと上川さんの表情が強張った。




「そこは特に関係ない」



泉さんの表情もおかしかった。



「教えてください」


「知らなくていいことだ」



「知りたいんです」



「ダメだ」



「お願いします!!」



「・・・わかった。

なお、匿ったりした奴は死刑を言い渡す」



「え・・・」




「きっと、千鶴が前に話してた一緒に暮らしてた人はこのチラシを見たんだろう。
どっちの文章に心を動かされたのかは知らないがな」



「・・・・」



なにも言えなかった。




「変なことは考えるなよ。
俺たちはお前を見捨てることは絶対にしないし、死なないから」




「俺もですよ」




「どうしてそこまで・・・」



「約束したんだよ。千鶴の親と。
必ず連れて帰るって」




泉さん・・・。



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