光を求めて
家族
帰国
「千鶴、起きろ。
千鶴!」
誰かに名前を呼ばれた気がして目を覚ます。
「泉さん・・・・?」
「逃げるぞ」
「え?」
「卓!」
「大丈夫です、行けます」
少し寝惚けながら体を起こす。
荷物を1つにまとめていた。
「なにかあったんですか?」
「奴らに見つかった。
ここの情報屋に頼んだのに裏切られたんだ」
「そんな・・・」
「逃げるぞ。今ならまだ間に合う」
「はいっ」
「卓は先に言ってヘリの準備を」
「はい」
上川さんは走って行った。
「先に荷物を積んどいて助かった」
簡単に片付けると私と手を繋いだ。