光を求めて
気持ち悪い笑みを浮かべながら私を見る。
体がガタガタ震えだす。
見ないで、嫌だよ・・・。
「おい」
視界から気持ち悪い人が消える。
見えるのは大きな背中だけ。
「泉さん・・・・」
「気持ち悪い顔で見てんじゃねぇぞ」
「~~~~」
「それと、よくも卓を撃ってくれたなぁ?」
泉さんを取り巻く空気が変わった。
「若っ」
「落とし前はつけてくれるんだろうなぁ?」
泉さんが腰から拳銃を取り出した。
「っ」
「相手は1人だ。俺がアイツを撃ったらお前は卓の近くにある扉まで走って逃げろ。」
「泉さんと上川さんは・・・・?」
「追いかけるから大丈夫だ」
嫌だと言いたかった。
だけど、そんなこと言ったら困らせるから。