光を求めて



気持ち悪い笑みを浮かべながら私を見る。




体がガタガタ震えだす。



見ないで、嫌だよ・・・。




「おい」



視界から気持ち悪い人が消える。



見えるのは大きな背中だけ。



「泉さん・・・・」




「気持ち悪い顔で見てんじゃねぇぞ」



「~~~~」



「それと、よくも卓を撃ってくれたなぁ?」



泉さんを取り巻く空気が変わった。




「若っ」



「落とし前はつけてくれるんだろうなぁ?」




泉さんが腰から拳銃を取り出した。




「っ」




「相手は1人だ。俺がアイツを撃ったらお前は卓の近くにある扉まで走って逃げろ。」




「泉さんと上川さんは・・・・?」




「追いかけるから大丈夫だ」




嫌だと言いたかった。



だけど、そんなこと言ったら困らせるから。



< 48 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop