光を求めて
「どうして・・・」
中に入ってきた人は私たちの前に座る。
「お前、変な顔してんじゃねぇぞ?」
目が合った瞬間そんなことを言ってきた。
「い、ずみ、さん・・・」
「久しぶりだな。
少し太ったか?」
「泉さん・・・・っ」
涙が零れるのが分かった。
「おいおい泣くなよ。
俺が泣かせたみたいじゃないか」
「泉さあああああん!!!」
思いっきり抱き着いた。
「おっと」
そのまま私が押し倒す形になってしまった。
「どうした?」
涙でぐちゃぐちゃな顔を両手で優しく包み込んでくれる。
「会いたかった。ずっとずっと・・・」
「心配掛けてごめんな。
もう大丈夫だから」
胸に顔を沈める。