光を求めて
そんな私の頭を優しく撫でてくれた。
「あらあら」
不意に声が聞こえ視線を向けてみると
「上川さん!!!」
右足に包帯を巻いた上川さんが立っていた。
「千鶴さん、こんにちは」
「上川さん!!」
「ちょっと待て!」
今にでも上川さんに飛びつこうとする私の首根っこを掴む泉さん。
「アイツの足を見ろ。
飛びついたりでもしたら危ないだろ」
「あ・・・」
「陽雅さん大丈夫ですよ。
千鶴さん?」
上川さんは両手を拡げてくれた。
私は迷わずそこに飛び込んだ。
「上川さん!!」
「私はここにいますよ」
泣きじゃくった。
そんな私を呆れて見つめる泉さん。
微笑んでいるお母さん、お父さん。