光を求めて



「そうなりますね」




「そんな・・・」




言葉を失っていた。




私が狙われたのはたまたまいたから。



私があの時あそこにいなかったらこんなことにはならなかった。



普通な日々を過ごしていたんだ。



普通な日々を・・・。




「すいません、少し千鶴と話したいことがあるのですが2人っきりにしてもらってもいいですか?」




泉さんの言葉は驚くものだった。




「わかりました」



「ありがとうございます。

卓」



「わかってますよ」




お父さんとお母さんは立ち上がり上川さんと一緒に部屋から出て行ってしまった。




意味が分からずぽかーんとしていた。



「その間抜け面はどうにかならんか」




クスクス笑われ慌てて隠す。



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