光を求めて
「見ないでくださいっ。
あ、あの」
顔を隠しながら話しかける。
「なんだ?」
「どうやって帰ってきたんですか?」
一番知りたいことだった。
「あ~。
言ってもいいのか・・・」
言いにくいのか首を掻いている。
「教えてください」
「まぁ千鶴が言うなら。
元々俺らは千鶴と一緒に帰る気はなかったんだ。」
「え?」
「ヘリは2台用意してあって後から追うつもりだった。
だけど、思わぬ邪魔が入ってそれが不可能になった。
千鶴が屋上に行ったのを確認した後2発俺が相手を撃ったんだ。
手と足をな?
それからはちょっと言えねぇ。悪いな」
「いいえ。それだけで十分です」
きっとかなり危ないことをしたんだろう。
私の為を思って言わないのなら私も聞かない。
「無事で本当に良かったです・・・」
こうやって会えて本当に良かった。
心が軽くなった。