光を求めて



立ち上がると大きな扉を開けた。




今気付いたけどここに向かっていたのか。




逃げ出してしまいたかったけど、鎖で繋がれているため無理だった。




扉を開けるとぐいっと鎖を引っ張ってきた。



体が前のめりになる。




倒れそうになるのをぐっと堪える。




綺麗な部屋だった。



絨毯はふかふかで大きな窓に大きな机。



とにかく1つ1つの物が大きく綺麗で高級そうだった。




ソファーに深く座り込んでいる人物がこっちを見る。




「~~~」


「~~~~」




何の会話をしているのかさっぱりだ。



事の成り行きを待つしかない。



私どうなっちゃうんだろう・・・。




殴られたところが痛い。




血はもう乾いているけどズキズキする。



< 9 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop