光を求めて
立ち上がると大きな扉を開けた。
今気付いたけどここに向かっていたのか。
逃げ出してしまいたかったけど、鎖で繋がれているため無理だった。
扉を開けるとぐいっと鎖を引っ張ってきた。
体が前のめりになる。
倒れそうになるのをぐっと堪える。
綺麗な部屋だった。
絨毯はふかふかで大きな窓に大きな机。
とにかく1つ1つの物が大きく綺麗で高級そうだった。
ソファーに深く座り込んでいる人物がこっちを見る。
「~~~」
「~~~~」
何の会話をしているのかさっぱりだ。
事の成り行きを待つしかない。
私どうなっちゃうんだろう・・・。
殴られたところが痛い。
血はもう乾いているけどズキズキする。