椎名くんの進級
何やらまた揉めてはいるが、何にしてもお熱いことだ。と、突然、ドンと物音がして、部室と前室の間のドアが揺れた。磨りガラスの小窓に大野先輩の茶色い頭が見えた。もしかして、壁ドン?っていうか、ドアドン?
「わっ。なっ。なに?」
「俺、すっげー楽しみにしてたのに。」
「ごめんなさい。」
「もう春休みが終わっちゃうよ。」
「だって、やっ。ちょっと」
ドアがまたガタガタ揺れて、ゴソゴソと衣擦れの音と、神井先輩が何か囁いて、少しして大野先輩の色っぽいため息が漏れた。
「あん♡。やだ、学校だよ。」
「学校が嫌なら、俺の部屋に来てよ。」
「行くよ。ちゃんと行くつもりだよ。」
「いつ?」
「あなたのお母さんがいる時に。」
「それはいつになるんだよ。」
「。。。。。」
「わっ。なっ。なに?」
「俺、すっげー楽しみにしてたのに。」
「ごめんなさい。」
「もう春休みが終わっちゃうよ。」
「だって、やっ。ちょっと」
ドアがまたガタガタ揺れて、ゴソゴソと衣擦れの音と、神井先輩が何か囁いて、少しして大野先輩の色っぽいため息が漏れた。
「あん♡。やだ、学校だよ。」
「学校が嫌なら、俺の部屋に来てよ。」
「行くよ。ちゃんと行くつもりだよ。」
「いつ?」
「あなたのお母さんがいる時に。」
「それはいつになるんだよ。」
「。。。。。」