夏狩り過程
青風鈴とビーチサンダル
太陽に照らされて白に輝く若緑の木々達
照り返しの蒸し暑さと頭上を泳ぐ入道雲
絶え間ない蝉の声にまざったはしゃぎ声
「……まさに夏!ってかんじ」
やっぱりいいね、ここの空気は。
顔見知りバスの運転手のおじちゃんにお礼を言って、アスファルトに降りる。
真上の青を仰いでから、胸いっぱいに空を吸い込んだ。んーうえっ、生暖かい。
「ただいまっ」
見慣れたバス停からぐるりと見渡せる景色すべてにあいさつをして歩き出す。
こんにちは太陽、
こんにちは向日葵、
こんにちは、変わらぬ我が町!
────水瀬 百(モモ)大学1年生、
夏休み初日、実家に帰ってきました。