坂道では自転車を降りて
俺は一旦廊下に出て彼女に電話をかけた。もう部室にいる筈だ。
「川村は俺と帰るから、大野さん達は先に帰ってて。大野さん怪我してない?そうか、よかった。うん。部室は開けたままでいいよ。うん。もう大丈夫だと思う。」
電話を切るとまた教室に戻り、床に倒れたままの川村の隣に座った。
「こないだ鈴木先輩が来てさ、お前のこと心配してた。」
「先輩が?」
「せっかく多恵にお前のこと教えてやったのに。何をグズグズしてたんだって言ってた。」
「彼女、全く分かってなかったけどな。。っていうか、俺も分かってなかった。あれ、俺の事だったんだ。先輩はあの時にもう気付いてたのか。」
「それに、お前の分って言って、俺、殴られたんだぜ。もう完全に悪者扱い。」
「。。。。」
「一週間くらい、腹が痛くて、でかい声出せなかった。みんなお前を心配してる。俺もだ。」
「。。。。」
「もう、帰ろうぜ。」
「。。。。」
しばらくすると、川村は無言で起き上がった。
俺は川村を駅前のラーメンに誘った。川村は終始無言でラーメンを食べて、帰って行った。
「川村は俺と帰るから、大野さん達は先に帰ってて。大野さん怪我してない?そうか、よかった。うん。部室は開けたままでいいよ。うん。もう大丈夫だと思う。」
電話を切るとまた教室に戻り、床に倒れたままの川村の隣に座った。
「こないだ鈴木先輩が来てさ、お前のこと心配してた。」
「先輩が?」
「せっかく多恵にお前のこと教えてやったのに。何をグズグズしてたんだって言ってた。」
「彼女、全く分かってなかったけどな。。っていうか、俺も分かってなかった。あれ、俺の事だったんだ。先輩はあの時にもう気付いてたのか。」
「それに、お前の分って言って、俺、殴られたんだぜ。もう完全に悪者扱い。」
「。。。。」
「一週間くらい、腹が痛くて、でかい声出せなかった。みんなお前を心配してる。俺もだ。」
「。。。。」
「もう、帰ろうぜ。」
「。。。。」
しばらくすると、川村は無言で起き上がった。
俺は川村を駅前のラーメンに誘った。川村は終始無言でラーメンを食べて、帰って行った。