坂道では自転車を降りて
そうしている間に5時間目のチャイムがなった。ホッとしたような残念なような。。。二人で手早く荷物をまとめながら会話する。
「プリントアウトしたやつ、今持ってないの?」
「教室の鞄に。。。何か考えがあるのか?」
「まだ、、、とりあえず最後まで読みたい。すごく気になる。面白いよ。」
彼女に褒められただけで、なんだか光が見えた気がした。
「ありがとう。」
思わず言っていた。一緒に図書室を出て、教室への階段を走りおりた。
5時間目は生物だった。授業が終わり、次の授業のノートを探していると、石田が席にやってきた。
「なんか、廊下に女子が来てるぞ。」
「女子?俺に?」
我が校は公立の共学校だ。だから女子もいるにはいる。だが、近くに手頃な私立女子高があるからか、理系が強い校風が災いしてか、女子は男子の半分しかいない。必然として男子の半分はあぶれる宿命だし、女子は貴重品となる。また、わざわざ男子の優勢な理系の強い公立高校に進学してくる女子は、一風変わった子が多かった。この構造的欠陥が俺達の高校生活を薔薇色から遠ざけ、部活と勉強へと邁進させ、進学率を上げる。結構な事だ。
「プリントアウトしたやつ、今持ってないの?」
「教室の鞄に。。。何か考えがあるのか?」
「まだ、、、とりあえず最後まで読みたい。すごく気になる。面白いよ。」
彼女に褒められただけで、なんだか光が見えた気がした。
「ありがとう。」
思わず言っていた。一緒に図書室を出て、教室への階段を走りおりた。
5時間目は生物だった。授業が終わり、次の授業のノートを探していると、石田が席にやってきた。
「なんか、廊下に女子が来てるぞ。」
「女子?俺に?」
我が校は公立の共学校だ。だから女子もいるにはいる。だが、近くに手頃な私立女子高があるからか、理系が強い校風が災いしてか、女子は男子の半分しかいない。必然として男子の半分はあぶれる宿命だし、女子は貴重品となる。また、わざわざ男子の優勢な理系の強い公立高校に進学してくる女子は、一風変わった子が多かった。この構造的欠陥が俺達の高校生活を薔薇色から遠ざけ、部活と勉強へと邁進させ、進学率を上げる。結構な事だ。