坂道では自転車を降りて
基礎練習が終わると、役者はそれぞれ練習用の台本読みや、パントマイムの練習を始め、帰るヤツは帰ってしまった。締め切りを言い渡された俺は、脚本を仕上げるために図書室へ向かった。しばらくすると、大野多恵が現れた。
「神井くん。」
もう帰ったとばかり思っていたので、すごく驚いた。というか、なんだか微妙に舞い上がってる自分が恥ずかしい。
「おう、まだいたのか。」
顔にやけてないかな。。
「部室で聞いたら、どっか行ったっていうから。探しちゃったよ。って言っても、一発でここ来たけどね。」
ヒソヒソ話す。いたずらな笑い顔。
「それよりさ、脚本、、、生意気だけど、口出ししてもいい?」
「うーん。」
悩んでいると、彼女はスケッチブックを取り出し、絵を見せた。
「舞台、こんな感じになるかなーって。」
あの後、どこかでこれを描いていたのか。彼女のスケッチブックの中で、俺が頭の中で描いていた舞台が実際に絵になっていた。
「体育館で実現しようとすると、もっと小さくなっちゃうんだけど、物語的にはこんな感じでどうでしょう?」
「うん。いいよ。こんな感じだ。」
「でさ、主人公なんだけど、学生服はちょっとチャラめのブレザー。ネクタイとかこんな感じでダラって。」
「神井くん。」
もう帰ったとばかり思っていたので、すごく驚いた。というか、なんだか微妙に舞い上がってる自分が恥ずかしい。
「おう、まだいたのか。」
顔にやけてないかな。。
「部室で聞いたら、どっか行ったっていうから。探しちゃったよ。って言っても、一発でここ来たけどね。」
ヒソヒソ話す。いたずらな笑い顔。
「それよりさ、脚本、、、生意気だけど、口出ししてもいい?」
「うーん。」
悩んでいると、彼女はスケッチブックを取り出し、絵を見せた。
「舞台、こんな感じになるかなーって。」
あの後、どこかでこれを描いていたのか。彼女のスケッチブックの中で、俺が頭の中で描いていた舞台が実際に絵になっていた。
「体育館で実現しようとすると、もっと小さくなっちゃうんだけど、物語的にはこんな感じでどうでしょう?」
「うん。いいよ。こんな感じだ。」
「でさ、主人公なんだけど、学生服はちょっとチャラめのブレザー。ネクタイとかこんな感じでダラって。」