坂道では自転車を降りて
「女の子はこんな感じかな。空に羽ばたこうとしない籠の鳥。飛翔するための本物の羽は、綺麗な金の羽じゃなくて、大きな力強い翼だよね。ダ・ビンチの描く天使」

ここからは、実際の人物や服装というよりは、イメージイラストのような感じの絵だった。美しいが小さな金の羽を手入れしながら神を待つ美少女と鷲の翼を持つ力強い顔の天使。

「もうひとりの子の人格がさ、イマイチ定まらないじゃんか。主人公の心情を表現するのに、突っ込まなきゃいけないからなんだろうけど、それは止めない?」
「代わりに、この主人公達の心の中を代弁する賢者みたいなやつを、もっとコミカルに悪魔というか、多重人格的なイメージで、人数多くして、オカマとか足そうよ。こんなの。」主人公の後ろに3人の悪魔?が囁いている。
「ロッキーか。」
「そう、パクリだけど。。」
「で、こっちの子の個性というか性格をさ、、、、」

すごい、どんどんイメージが膨らみ、台詞が聞こえてくる。絵の力に完敗だ。
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