坂道では自転車を降りて
「私も6時間きっかり寝て、これ印刷して持って来ましたが、何か?」
「。。。。。はぁ。」
「とりあえず、起きて朝ご飯食べて進めて。何か私が手伝えることがあったら電話して。家にいるから。それから、君の携帯、バッテリー切れてるよ。繋がらなかった。充電忘れてるんじゃない?こんな格好でお母さんに会っちゃったよ。」
「了解。」
やけになって答える。
「あと、英語のノート貸して。予習やっとく。他に手伝っても差し支えない宿題とかあれば、渡してくれればやっとく。」
「あーー。。じゃあ、英語と古文の辞書だけひいといて。」
「げ、古文。」
「辞書だけ、やっといてもらえると助かる。」
「古文、苦手。保証できない。英語も本当は苦手だけど。。」
「いいよ。」
とりあえず、部屋に戻ってノートを探し、渡した。
「じゃあ。」
げ、もう帰るのか。。なんて事務的。要するに、すぐに書けってことか。だよな。そうしないと間に合わない。ため息が出てしまった。
彼女は一度玄関のノブに手をかけたが、何か思い出したようにこちらに戻って来た。
「まだ、なんかある?」
俺が聞くと、急に申し訳なさそうな顔になった。
「ごめん。おはよう。」
もじもじと言う。上目遣いの目が、俺を待ってる。さっきまで超部活モードで、こっちが悲しくなるくらい事務的な態度だったのに、勝手なやつだなぁ。
おはようとか言いながら頬っぺたにチューとかして欲しいのだろうか。それとも頭をくちゃくちゃしてやったら、喜ぶんだろうか。でもここ俺んちの玄関で、すぐそこに母さんとかいるんだけど。
俺が当惑していると、彼女は気付いたのか、慌ててきびすを返した。ドアの前でもう一度振り返った頬が赤い。
「い、家まで来ちゃってごめんね。じゃあ。」
多分、俺んちの玄関の中だってこと、忘れてたんだな。
「。。。。。はぁ。」
「とりあえず、起きて朝ご飯食べて進めて。何か私が手伝えることがあったら電話して。家にいるから。それから、君の携帯、バッテリー切れてるよ。繋がらなかった。充電忘れてるんじゃない?こんな格好でお母さんに会っちゃったよ。」
「了解。」
やけになって答える。
「あと、英語のノート貸して。予習やっとく。他に手伝っても差し支えない宿題とかあれば、渡してくれればやっとく。」
「あーー。。じゃあ、英語と古文の辞書だけひいといて。」
「げ、古文。」
「辞書だけ、やっといてもらえると助かる。」
「古文、苦手。保証できない。英語も本当は苦手だけど。。」
「いいよ。」
とりあえず、部屋に戻ってノートを探し、渡した。
「じゃあ。」
げ、もう帰るのか。。なんて事務的。要するに、すぐに書けってことか。だよな。そうしないと間に合わない。ため息が出てしまった。
彼女は一度玄関のノブに手をかけたが、何か思い出したようにこちらに戻って来た。
「まだ、なんかある?」
俺が聞くと、急に申し訳なさそうな顔になった。
「ごめん。おはよう。」
もじもじと言う。上目遣いの目が、俺を待ってる。さっきまで超部活モードで、こっちが悲しくなるくらい事務的な態度だったのに、勝手なやつだなぁ。
おはようとか言いながら頬っぺたにチューとかして欲しいのだろうか。それとも頭をくちゃくちゃしてやったら、喜ぶんだろうか。でもここ俺んちの玄関で、すぐそこに母さんとかいるんだけど。
俺が当惑していると、彼女は気付いたのか、慌ててきびすを返した。ドアの前でもう一度振り返った頬が赤い。
「い、家まで来ちゃってごめんね。じゃあ。」
多分、俺んちの玄関の中だってこと、忘れてたんだな。