坂道では自転車を降りて
「私っ、一週間、すごく長くて。だって、だって、金曜に何があったか覚えてないの?部室で私が原くんに抱っこされて、君がすごい怒ってて、その後、昼休みなのに抱きしめてきて、私が断ったらすごい顔で睨まれて。。私、また放課後にねって言ったのに。会えなくて。。それっきりだったんだよ?分かってる?」
「俺、睨んでなんかないよっ。いや、あの時は、君を睨んだつもりはなかったんです。全然。」
あぁ、俺の目つきの悪さが、ここでも。。
「君に振り回されてる自分が嫌で、、悶々としてただけなんです。」
「。。。。私、振り回してる?」
彼女は振り回されているという言葉にショックを受けたようだった。
「振り回してません。君は振り回していません。君じゃなくて、その、なんだ。自分なんだ。自分の気持ちに振り回されてるというか。」
そう俺は『君に』じゃなくて、『自分の』『君への』気持ちに振り回されてるんだ。
「。。。。。意味がわからない。」
「ごめん。とにかく、君のせいじゃないんだ。」
「もぉ、なんだか、わかんない。わかんないっ。もぉ嫌だ。帰る。」
「あ、待てって。」
歩き出してしまった彼女を追いかけようとして、自転車を取りに戻る。前籠に鞄が二つ。ちょっとだけ、ほっとする。
「俺、睨んでなんかないよっ。いや、あの時は、君を睨んだつもりはなかったんです。全然。」
あぁ、俺の目つきの悪さが、ここでも。。
「君に振り回されてる自分が嫌で、、悶々としてただけなんです。」
「。。。。私、振り回してる?」
彼女は振り回されているという言葉にショックを受けたようだった。
「振り回してません。君は振り回していません。君じゃなくて、その、なんだ。自分なんだ。自分の気持ちに振り回されてるというか。」
そう俺は『君に』じゃなくて、『自分の』『君への』気持ちに振り回されてるんだ。
「。。。。。意味がわからない。」
「ごめん。とにかく、君のせいじゃないんだ。」
「もぉ、なんだか、わかんない。わかんないっ。もぉ嫌だ。帰る。」
「あ、待てって。」
歩き出してしまった彼女を追いかけようとして、自転車を取りに戻る。前籠に鞄が二つ。ちょっとだけ、ほっとする。