坂道では自転車を降りて
「ねぇ。悪かったよ。許してよ。」
歩く彼女の横で自転車に乗ったまま話しかける。
「許してっておかしい。君は悪い事はしてないんでしょ。」
「かもしれないけど。」
「ほんの数日、忘れてただけなんでしょ?睨んだつもりも無かったんでしょ?私が勝手に、連絡しなかっただけで。」
「だから、ごめん。」
「もぉいい。帰る。」
あぁ、なんか、今度は怒らせてしまった。なんでこんなっ、、、面倒くせぇっ。。
「ねぇ。」
声をかけても、無視。だよな。
「大野さん。」
「多恵ちゃ~ん。」
「気持ち悪いからちゃんづけするなっ。」
「ねぇ。機嫌直して。」
「嫌。」
「ねぇ。。」
「。。。。」
あっちを向いたまま、もくもくと歩く彼女。俺は途方にくれてしまった。いや、連絡しなかったのも、田崎との事を勘ぐったりしたのも、全部俺が悪いのかもしれないけど。君が素直に連絡してくれたら、俺だって喜んで君と会ったし、おかしな詮索しないで済んだはずだ。どっちもどっちじゃないか。
だいたい元はと言えば、君が原に抱っこされたりするから。君が机に乗って危ない事をしてたから。君があまりに無防備だから、俺が悶々とするんだろ。なのに、拗ねる時だけ拗ねて、俺を困らせる。
俺の彼女だって言うなら、もうちょっと彼女らしくしとけよ。田崎だって赤い顔をしていた。あんなに顔を近づけなくたって良いだろ。原の腕からもさっさと降りろよ。そうだろ?全部、君のせいじゃないか。とも思うけど、そんなことを言えるわけもなく、後ろ姿を見ながらついていく。
歩く彼女の横で自転車に乗ったまま話しかける。
「許してっておかしい。君は悪い事はしてないんでしょ。」
「かもしれないけど。」
「ほんの数日、忘れてただけなんでしょ?睨んだつもりも無かったんでしょ?私が勝手に、連絡しなかっただけで。」
「だから、ごめん。」
「もぉいい。帰る。」
あぁ、なんか、今度は怒らせてしまった。なんでこんなっ、、、面倒くせぇっ。。
「ねぇ。」
声をかけても、無視。だよな。
「大野さん。」
「多恵ちゃ~ん。」
「気持ち悪いからちゃんづけするなっ。」
「ねぇ。機嫌直して。」
「嫌。」
「ねぇ。。」
「。。。。」
あっちを向いたまま、もくもくと歩く彼女。俺は途方にくれてしまった。いや、連絡しなかったのも、田崎との事を勘ぐったりしたのも、全部俺が悪いのかもしれないけど。君が素直に連絡してくれたら、俺だって喜んで君と会ったし、おかしな詮索しないで済んだはずだ。どっちもどっちじゃないか。
だいたい元はと言えば、君が原に抱っこされたりするから。君が机に乗って危ない事をしてたから。君があまりに無防備だから、俺が悶々とするんだろ。なのに、拗ねる時だけ拗ねて、俺を困らせる。
俺の彼女だって言うなら、もうちょっと彼女らしくしとけよ。田崎だって赤い顔をしていた。あんなに顔を近づけなくたって良いだろ。原の腕からもさっさと降りろよ。そうだろ?全部、君のせいじゃないか。とも思うけど、そんなことを言えるわけもなく、後ろ姿を見ながらついていく。