坂道では自転車を降りて
それにしても、原は頼りになる。部長はダテじゃない。更衣室で体操服に着替えながら原に礼をいう。
「ありがとう。助かった。」
「最初、わざとかと思った。違ったんだ。」
「あー。。それでもよかったか。」
「でも、彼女は嫌だろうな。あんなのつけたままで、外を歩けるキャラじゃない。」
「分かってなかったみたいだから、言わなきゃ気付かなかったけどな。」
「それはさすがに可哀想だろ。本人だけがわかってないなんて。」
「そうだな。。」
「なんで、あんなことしたの?」
「いや、なんとなく。その時は何も考えてなかった。」
「バカなやつ。」
「。。。。」
やばいなぁ、俺、彼女を困らせてばかりだ。椎名達のことも、なんとかしてやらないと。