坂道では自転車を降りて
数日後、脚本の内容について教師に呼ばれた。前回までは笠原部長が対応してくれていたのだが、今日は不在だった。先輩を通してると、なかなか話が上手く進まないと思っていた所だったし、おそらく教師のほうも俺と直接話したいと思っていたのだろう。そして案の定、一悶着あった。どうも俺は何かと言い返してしまうからか、最後は職員室で怒鳴り合いになってしまった。教師の方もお疲れさまだ。まあいい。お互いに言いたい事は言ったから、また明日、冷静に考えれば、いずれは折り合いがつけられるだろう。
おかげですっかり遅くなってしまった。部室に戻ると、鈴木先輩がひとり戸締まりをしていた。
「おつかれさまでした。」
「おう。お前もな。もう閉めていいか?」
「はい。」二人で鍵を閉めて下駄箱に向かう。
「はぁ・・・」
鈴木先輩が大きなため息をついた。いつもだったら、調子はどうだとか聞いてくれるのに。
おかげですっかり遅くなってしまった。部室に戻ると、鈴木先輩がひとり戸締まりをしていた。
「おつかれさまでした。」
「おう。お前もな。もう閉めていいか?」
「はい。」二人で鍵を閉めて下駄箱に向かう。
「はぁ・・・」
鈴木先輩が大きなため息をついた。いつもだったら、調子はどうだとか聞いてくれるのに。