坂道では自転車を降りて

「ふふっ。耳、すごい感じるんですね。可愛い声出しちゃって。」
「やだっ。やだっ。もうやめて。。やっ。」
その瞬間、彼女は声を振り絞って叫んだ。
「誰かっ。誰か助けてっ。 川村くんっ。川村くんっ。。」
聞いて男達は顔を見合わせてゲラゲラと笑った。

「川村先輩は来ませんよ。先輩が追い出しちゃったから。先輩、本当に馬鹿ですよねぇ。誰が自分を守ってたのか、分かってなかったんですか?」
 椎名が彼女の制服のボタンを外しながら言う。彼女の全身から力が抜けて、崩れるように4人の男の足下に膝をついた。男達は四方から手を伸ばし彼女を抱き上げ蹂躙していく。服の間から揺れる乳房がのぞく。

「ごめんなさい。許して。」
ぽたぽたと流れる涙が倉庫の床に落ちた。
「自業自得ですよね。」
涙に濡れた彼女の瞳は次第に光を失っていった。
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