坂道では自転車を降りて

「もぉ、やだぁ。。」
だろうな。でも、まだ許してやらない。
「言っただろ。君の知らないところまで行くって。」
手を休めずにそう告げる。彼女は悲鳴を上げながら、何度でも反応し、もうやめてと懇願した。

「勝手に、不安になって、泣いたりするからだ。」
 誰だよ。君に変な事を吹き込んだヤツは。君も君だ。そんな言葉ひとつで不安になるなよ。

「まだだよ。まだ許さない。」
 力が抜けて座り込んでしまった彼女を左腕に納めて階段に座り込む。右手で彼女のマフラーをほどき、ネクタイをどけて、ブラウスのボタンを上から外していく。次第に彼女の胸元が露わになる。全てのボタンを外し、無駄な抵抗をする腕を押さえつけ、手を差し込むと、ぷるんと白くて柔らかいものが手に吸い付いて、下着の中からぽろりとこぼれた。

「ふぉ。。。わ。。」思わず変な声がでてしまった。
 小ぶりだけど、真っ白で柔らかそうで、控えめな女の子みたいに可愛らしい乳房は、呼吸に合わせて上下しながら、ふるふると震えていた。俺は初めて見る本物の乳房にただ見とれて、しばし放心していた。。

「ぅっ。。。もうやだ。みないで。」
 彼女の声に、はっと我に返る。俯き震えながら顔を真っ赤にして、いやいやをする彼女の顔を覗き込む。恥ずかしくて、怖くて、戸惑って、泣きそうになってる顔。背筋をぞわりと何かが駆け上がり、考えるより前に、貪るように唇を重ねた。
 絶対に逃がさない。彼女は俺のものだ。

< 517 / 874 >

この作品をシェア

pagetop