坂道では自転車を降りて
「ここに、キスするよ。」
手の中のものを転がしながら、俺が言うと、彼女は怯えて首を横に振った。
「だめ。もう許して。恥ずかしい。」
その声とその顔で、今更そんなことを言われても、もう遅いよ。わかるだろ?
「何されても良いって、さっき言ったじゃん。」
「それは今度って、、、こんな、、」
俺は笑いながら、柔らかい素肌に唇を寄せた。唇とは違う柔かさ、チョコミルクのような匂い。ちゅっと音がして、彼女がピクリと反応する。白い肌にほのかに痕が残る。俺は何度も彼女に吸い付いて、俺の印を残した。俺が触れるたび、彼女は身を捩らせて悲鳴のような、泣き声のような、乱れた声を上げる。紅い花をちらした素肌が波打つように揺れた。