坂道では自転車を降りて
「だったら、やっぱりセクシーランジェリーで。」
「ヒモパン。ヒモパン。サイズフリー。」
「ヒモパン。ヒモパン。サイズフリー。」
部内にヒモパンコールがこだましはじめ、俺はガックリとうなだれた。この俺が、後輩にいいようにからかわれているなんて。。こいつら、覚えてろよ。
「こらこら。そのへんでやめろ。女子部員が来たらどうするんだ。大野さんだって来ないとは限らないんだぞ。」
原部長様が暴徒を鎮圧した。
「売り場にいったら、何か見つかるんじゃないですか?」
高橋が言う。こいつだけは、いつも羽目を外さない。無害な後輩だ。
「あー、ここには、彼女がいるやつはいないの?」
「。。。。藤沢?」
「あー、、僕は、その、それの予定です。」
「えっ。」
「この前、彼女に聞いてみたら、それでもいいって。」
「えっ。えっ。」
「それって、履いてるところ見せてもらえるの?」
「多分。。」
「。。。。。。」
「。。。。。。」
なんともうらやましい話だが、これは参考にならないな。誰もがそう感じたらしい。
「姉さんが言ってましたけど、アクセサリとかを貰っても、趣味と合わないと困るみたいですよ。」
織田がマトモな情報を教えてくれた。
「ああ、そうなんだ。」