坂道では自転車を降りて
「あ、織田ぁ。」
「あ、先輩。こんにちは。大野先輩見てませんか?」
「大野さん?さあ?教室に溜まってる中にいないの?そういえばさ、この前の写真、やっぱり文化祭は嫌だってよ。校外の写真展なら良いかどうか、もう一回聞いとくけど。」
沼田先輩と大野先輩は今年同じクラスだ。
「そうか。。そうですよね。」予想はしていた。仕方ない。
「これから、部室行くの?今日は活動日じゃないだろ?」
「ええ。ちょっと。」
「織田が行くなら、俺も後で顔出そうかな。あの写真、もう一回見せてくれよ。あれすごくいいじゃん。どうやって撮ったのか、もうちょっと話聞かせてよ。」
「いえ、俺、鍵ないから。部室が開いてなかったら入れないし。ちょっと見に行くというか、忘れ物思い出しただけで。。あ、そうだ。先輩。」
「なんだ?」
「今西、最近先輩のクラスに行きます?」
「あぁ。なんか大野さんを追いかけ回してるな。なんか迷惑そうだぞ。やめるように言えよ。俺の名前も出していいから。俺も見かけたら言っとくけど。」
「うわ。やっぱり今西だったのか。俺、ちょっと急ぎます。」
「なになに?どうした?」
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