坂道では自転車を降りて

しばらくして、女子が連れ立ってトイレへ行くと、男の会話が始まった。
「やっぱ、杉浦さんかな。」
杉浦さんの胸は、確かにデカい。でも美波の方がデカいな。多分。
「大きさだけなら、杉浦さんだけど。松本さんも捨て難い。」
「だな。あっちのほうが形が良いな。水着も可愛いし。」
「バレーボールで鍛えた胸筋と太腿が、たまらんな。」
「ところで、長野さんのあれって、なんか、上げ底っぽくね?」
「あーこいつ、言っちゃったよ。」

 お前等、よく観察してるよなぁ。って、俺も見てるけど。
「河崎さんのも、なんか、予想より小さくない??」
「あれは普段が上げ底なんだろうな。」
「なるほど。」
 女子は女子で、いろいろ努力してるんだなぁ。。胸のサイズなんて、本来どうでもいいハズだ。顔だって美人は3日で飽きるって言うし。人間の価値とは無関係、、でもないか。いや、やっぱりどうでもよくはないかもな。うん。

「大野さんは、あれ脱がないの?なんであんなの着てるの?」
「ちっぱいだから?」
他人の彼女を掴まえてちっぱいとは、失礼なやつだな。
「いや、多分、中がスクール水着だからだと思う。可愛い水着を持ってないって言ってたから。」
「スクール水着!」
「可愛い水着よりもそっちのほうが見てみたいな。」
「出た!変態発言!」
「えー、でも見たくねぇ??」
「もちろん見たいよ。ねぇ、あれ脱いでもらえないの?」
そんなの俺に言われても。。

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