坂道では自転車を降りて
「ねぇねぇ、ちっぱいの方が感度が良いって、ホント?」
「ぶほっ。」
鼻からコーラを噴いてしまった。
「べべ、べつにそんなに小さくないよ。」
「みたことあるのかっ?」
そりゃ、あるだろ。もう一年近いんだぞ。
「失礼なヤツだな。大野さんは無理に寄せてあげたりしてないだけで、そんなに小さくないよな。なぁ、そうだろ?神井。」
「えぁ?あ、いや、上げ底はしてないみたいだよ。」
「それに大野さんはあの尻があれば十分だろ。」
「いや、データ収集のために、神井くんにお聞きしたい。どうなんですか?あのサイズのおっぱいの感度は。」
坂上がエアマイクを片手にインタビューを始める。
感度って。。彼女の胸に触れた時の様子が勝手に脳内で再生される。確かに、こっちが戸惑う程の感度だった。普段とのギャップが尋常じゃなくて、どうにかなってしまわないかと、心配になるほどに。
「いや、その、まあ、、、かなり?」
「おおーっ。」数人がどよめく。
「いやでも、俺は彼女しか知らないし。。」
こんな所でそんな彼女を脳内再生していては危険だ。でもあれって、実際どうなんだろう?やっぱり感度は良い方なのかな。
「かなりですか。じゃあ、触った事はあるんですね?」
芸能レポーターの真似をしながら、坂上が続ける。
「う、まぁ。。」
やばいな。こんなこと話しちゃダメだろ。何、正直に答えてんだ俺は。
「どどど、どんな感触だった?」
「えっ。」
宮本がゴクリと唾を飲み下し、坂上はインタビューを続行する。