坂道では自転車を降りて

「無理?」
「大丈夫。やる。」
やると言いながら、手はいつまでも出てこない。じれったくなって、俺が導くとぶるぶる震える手が俺のそこに触れて、震えが彼女の全身に広がった。
「ひ、ぁ。」
 小さな悲鳴が漏れる。無理なら無理で仕方ないが。。震える彼女が可愛くて、俺はそのまま彼女を観察した。彼女は何度か大きく息を吐いて、なんとか自分を落ち着かせた。

「へ、変な感触。熱くて、し、湿って。」
へなへなと力の抜けた声で言って、俺の顔を見た。笑ってるんだか泣いてるんだか、微妙な顔だ。
「硬くなってるだろ。」
「硬いのかな。硬いより、太い。っていうか、、大きい。」
いや多分、普通サイズなんだが。
「こ、、これが入るの?」
彼女は俯き、自分のそこと俺のものを見比べてから、また俺の顔を見た。ああ、そういう意味で大きいのか。
「そのはずだけど。。。試してみる?」
「いや。まだ、いい。」

 震えは次第に治まってきて、彼女は俺のものをゆっくりと探るようになで回してから、一旦手を止め、フッと息を吐いて、俺の顔をみて笑った。そして、今度は両手で、何か研究対象を探るような面持ちで確かめはじめた。いたずらっぽい目がキョロリと動いて、下を向いて目視でも観察する。好奇心モードになったらしい。

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