坂道では自転車を降りて
「俺の気持ちいい事をしてくれるって言ったよな。君が俺に何かをするのね?」
「そう。私がそれを使って、神井くんに気持ちイイことしてあげるの。」
うふっ。っと彼女は笑った。からかわれている。
「コンビニで170円。」
「そう。」
。。。。ダメだ。全然わからない。なんだそれ?
「床でも良いけど、ベッドの上の方がいいかなぁ~。」
こいつ絶対、わざと言ってるな。
「明日の英語の試験の点が上がるかも。」
はぁ?
「え?何それ。全然分からないんですけど。もう少しヒントをくれない?」
「そうだな。お父さんがお母さんに時々やってもらってる。」
「君の前で?」
「うん。テレビ見ながらとか。」
「肩をもんだりとか?」
「良いセン来てるけど、違う。それに私がお父さんにしてあげた事はない。」
「そうなんだ。」
「道具を使うんだよ。170円の。」
「うーん。」