坂道では自転車を降りて
「すごく良かった。私、絵を描く必要ないんじゃない?」
夢見るような目を空に向ける。そんな表情をされるほどの本では。照れくさくて落ち着かない。
「描けなかった?」
「いや、本はすごく良かったんだけど。。。。。」
本当に描けなかったのか。彼女の絵が見たかったのに。
「ピンと来なかった?」
「ちがうの。。。。ねえ、この女の子、星の王子様じゃない??」
どうして分かったのだろう。イメージはあったが、性別だって違うし、台詞の引用も極力しないようにしたのに。
「なんで分かったの?」
「やっぱりそうか。。。。。もうあの絵がそのまま浮かんじゃって、他の絵にならなかった。」
スケッチブックにはサン・テクジュペリの描いた星の王子様に良く似た男の子が描かれていた。
夢見るような目を空に向ける。そんな表情をされるほどの本では。照れくさくて落ち着かない。
「描けなかった?」
「いや、本はすごく良かったんだけど。。。。。」
本当に描けなかったのか。彼女の絵が見たかったのに。
「ピンと来なかった?」
「ちがうの。。。。ねえ、この女の子、星の王子様じゃない??」
どうして分かったのだろう。イメージはあったが、性別だって違うし、台詞の引用も極力しないようにしたのに。
「なんで分かったの?」
「やっぱりそうか。。。。。もうあの絵がそのまま浮かんじゃって、他の絵にならなかった。」
スケッチブックにはサン・テクジュペリの描いた星の王子様に良く似た男の子が描かれていた。