最凶赤姫の涙 ~絆~
❮赤姫❯
「大丈夫?」
彼女は私にそう言った。
「ちょっと、アカネちゃん!」
クラスの子が心配するなか。
彼女は私の手を強く握り、教室から飛び出した。
連れてこられた場所は校舎裏
「赤姫さん、昨日のはありがとう。」
「……別に。」
「私ね、赤姫をよく知ってたんだ……」
私を知っていた?
「桜野 紅音 どこかで聞いたことあるって
思った?」
彼女は、ずばずばと私の思っていたことを話した。
「私ね…昔不良だったから。」
桜野……紅音
そうゆうことか…
彼女は、最凶と呼ばれた不良
もう一人の紅姫(あかひめ)
地域は遠かったから知ってるものはいないのか。
なら、なぜ、あんな弱そうな真似をしたのか。
まぁ、でも私には関係ないことだ
「そう…私に関わらない方がいい。私と喧嘩したいなら、そう言って」
私は、そう行って教室に戻ろうとした
「私は分かるよ……その気持ち」
私はピタリと歩きをやめた
「気持ちなんて心なんて…ない」