最凶赤姫の涙 ~絆~
紅2
紅姫は、もういない。
私は殴ることをやめた。
ここにはぞろぞろと紅姫と喧嘩をしに人がくる
ここから、引っ越そう
とはいっても、不良達にはもう知られているだろう。
だが、ここにいるよりいい。
そして、喧嘩に明け暮れた中学生活
にさよならを告げた。
少し、離れた所に引越し高校生になった。
しかし……
(ねぇ、紅姫がうちの高校にいるんだって)
噂はとまらなかった
気の強い男子に絡まれ、それから逃げるために私はまた
殴った
今度は、誰の為でもない。
自分を守るために殴った。
本当は、自分を守るために武道を習っていたのに、悲しかった。
結局変われなかった。
私は自分を責めた。私みたいなひとが生まれてはいけないと。
私はさらなる決心をした
独りはいやだ
なら、独りの子の隣にいてあげよう。
私みたいなのが生まれる前に
独りは辛いから……
その時聞いた噂だった
「赤姫って知ってるか?」