最凶赤姫の涙 ~絆~
友情
復讐
そんな彼女たちの思いを大きく変える
夜が近づいていた。
ー深夜ー
❮赤姫❯
赤姫の心の中には、ずっと紅音の声が残っていた。
“あなたの隣にいたい”
そんな迷いだらけの心のまま、今日も喧嘩へ向かった。
しかし、いつもとは違った。
学校につく前なのに、ざわざわと声がきこえる。
学校へつくと、驚くべき光景が目の前にあった。
「なんだ……これは」
そこには、尋常じゃない人数の不良たちが
本物のナイフやスタンガンを持ち構えていた。
しかも、今まで倒してきたやつらだ
ざっと、300人……
私は300人もの人を殴ってきたのか。
でも、いつもと変わらない。どんな相手でも戦うのみだ。
でも
動悸がまだ、とまらなかった。