吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「あの〜……あなたの
名前教えてくれないか??」
普段、敬語を使わないことが祟り、
変な敬語で話してしまった。
しかし気にすることなく、
男の子は名乗った。
「……バルク=ジョン=メティア……
敬語、使わなくて良いですよ。」
「そうなんだ、いい名前だな!!
…俺は、スカイ=アメリアン=トゥールだ!!
よろしくな」
これは嘘だ。俺の本当の名前は
”ルカ“だ。
本名は本当に信用してから言う。
「はい。よろしくおねがいします。スカイ」
「おうよ!!バルク」
バルクの名前を読んだ瞬間
バルクの顔が曇る。
それをスカイは見逃さない。
「バルクに、ニックネームを
やるよ!!」
「えっ??」
「バジーとかどーだ??」
「ええ……素敵なニックネームを
ありがとうございます。」
にこやかに言うバルクに
ホッとするスカイ。