吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「さぁ、これから僕らが向かうのは
もう一人の仲間を助け出すため、
隣町へ行きます。その後、
神へのお言葉をもらうために大神童へ
向かいます。」
「えっ……??」
大神童は、許された高貴な貴族しか
立ち入れないはず。
なのになぜ……??
「大神童には、僕の祖父が
勤めているのです」
「………!?」
言葉が出ないほど驚いた。
なぜなら、大神童の最高指揮官の名前は
“バルク=アンセニオン”
なのだから。
正真正銘のバルク様の孫である。
…………でも、孫がいるとは聞いたことないぞ??
「でも僕は母上の隠し子です。
だから知らなくて当然ですよ。」
「…………ッ…!!」