吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち



本当にこの町は良い所だ。


それだけあって、町の中には何人もの
警備の人が歩き回っている。



まぁ、隣町は普通の町より汚く荒れている。



けれど、どんなに厳しい警護でも、
全ての住民の顔は把握していない。
だから、僕が何気ない顔で歩いていても
誰も何も言わない。


森の奥に入り、自分の作った穴を探す。

確か、ここらへんに……。

手探りで雑草の中にある穴を探す。
すると雑草とは違う、
ふさふさしたものに手が触れた。



「スカイ」



名前を呼ぶと、すぐにとことこ歩いてくる。
そしてすぐに怪訝そうな表情を表す。




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