吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
「バルクとは、恋人??」
「いえ…そういうわけでは……。」
「じゃあ、想い人??」
「そういうわけでも……。」
「遊び相手??それとも……。」
「あの…!!」
“そんなこと、どうでもいいじゃないですか!!”
という言葉を打ち消されて、
顔を近づけられる。
「君、僕の魂、狙ってるしょ?」
ドクッ…!!
今までほとんど気づかれなかった。
今回は今までより
完璧に保っていたのに…!
「図星??
あはは…なめてんの??」
急に真剣な表情になり、声も冷たくなる。
「………ッ…!!」
いきなり、唇を奪われた。
固まって何もできない私。
「あれ…??まだ小さいのに慣れてるの??
全然反応しないね。
………じゃあ、これはどうかな??」
そう言って、再び唇を重ねてきた。
さっきと違うのは、生暖かい感触が
口に伝わってくることだ。