吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち



「ここからは、歩いて向かいます。
…と言っても、どこにいるかは
なんとなくしか知らないですが。」




そう言い、バジーはブルーファイテルに
呪文をかけ始める。


……ん??

今、『なんとなくしか知らない』
って言った??



「バジー…今のもう一回言って。」


自分の聞き間違いだと
信じたく、もう一度聞き返した。



「はい??んーっと、
どこにいるかなんとなくしか知らない、
ですか??」



聞き間違いではなかったようだ…。



「…どうやって探すの??」



「まぁ、地道に行くしかないようですね。」



あはは、
と笑いながらバジーは言う。



あはは、とつられて俺も笑ってしまう。

絶対時間かかるよ!!
見つかんないかも!!
ってか、何で仲間!?
ああー!!



「がんばろーな…!!」



腹をくくった。
バジーは言い出したら聞かない。




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