吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
ボーッとして真っ白な向かい側の壁を見る。
……私の心も始めはこれぐらい
真っ白だった。
何でも信じて、騙されて。
また信じて、騙される。
その繰り返し。
そのうち、嘘を知り、
どうしたら騙されないか考えた。
そして出た答えは、
“誰も信じないこと”
それが一番私が傷つかないこと。
でもそれは、あまりにも
辛かった。
誰とも仲良くしすぎない、
弱みを見せない。
そうしていくうちに
近くにいた子はどこかに行き、
友達はいなくなった。