吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち




『バジーってさ、いったい
何なの??』


「………。」



こいつの話に耳を貸してはいけない。
何も話さなくていい。



そう、直感した。

……はずなのに、
あいつがあのなこと言うから……




『ああ、答えなくてもいいや。
こっちが勝手に話すから。

…バジーってさ、一番最初に
入ってきたやつでしょ??
そいつ、もう殺られてるよ??

だから、あんたも………』


「うるせぇ。黙れ。」


『あれ??怒っちゃった?』



話さなくてもいい。
それは分かってた。
…けど、仲間を侮辱されるなんて…



「お前なんか、
バジーより全然弱いし、
バジーの方が優しいし、
カッコイイんだぞ!!」


『ふ……ふははは!!』


「何がおかしい。」


『ちょっとね…。
まぁいいや。

じゃあ、ミニキって子は何??』


「なぜ話さなくてはいけない??」


『またまた~!
僕が喋ってたら絶対口出ししてくるから、
最初っから話しちゃいなよ。』


「なに!?」





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