吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち
コンコン…
部屋のドアを叩く音がする。
少し警戒しながら
ドアに近寄りる。
「バルクです。
開けてください。」
確かにバルクの声でそう言った。
…しかし、違和感があった。
それが何かはわからない。
そのままにもしておけず
扉を開けることにした。
カチャ
「バルク様…何かありま……」
ドアを開けその人物に目をやる。
…そこには、
先ほどの試験管がいた。
その手にはナイフ。
「中に入れてくれるの?」
一言、そう言った試験管は
‘‘だめです。’’
とは、言わせないような
気迫をしていた。
「ど、どうぞ…」
その迫力に負け、
部屋に試験管を入れた。
何の用があるのかわからず、
不安な顔をしていると…