吸血鬼と狼男と悪魔のこどもたち




ドアの鍵を閉められた。
そして、




「いや〜、
こんな簡単に入れちゃダメでしょ?」



おどけたように言っているが、
実はとてつもない魔力があり
力ではとても叶わない。




「何しに…来たのですか」



先ほどの試験を思い出すと
身震いがする。


そう……
この試験管は…
私を______…





「あれ〜?何って決まってるでしょ?
‘‘教育’’だよ?

…さっきみたいにね。」




すると、
突然お姫様抱っこをされ
ベッドまで連れて行かれる。



「いや…‼︎」


「さっきは‘‘もっと”だったのに?」





こいつは私の心を壊す気なのだ。



悪魔の心を壊すことなんて
できやしない、そう考えていた。

…が、あいつも同じ悪魔。



私より年上だから
色んな知識を持っている。



「ねぇ、あの時の快楽を覚えてる?」


忘れるはず、なかった。
屈辱とそれに快感を得た自分に苛立つ。



ベッドに私を押し倒す。

下手に暴れるとナイフで殺られる。


悪魔は精神的にやられなければ、
肉体なんていくつでも再生できる。

…が、こいつは精神も
崩壊させようとしてくる。




< 56 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop